【事業レポート】1/14 やさしいこころのケア講座 第2期(3)




日時:1月14日(土)

場所:とちぎユースワークカレッジ 2F教室

講師:楡木満生 (詳しくは、こちら

参加者数:基礎編 13名  実践編 13名



【基礎編】 自分を知る、人を知る(1) 13:00~15:00

第 3回と第4回は、「自分を知る、人を知る」と題して、交流分析に基づく人とのかかわりについて、学んでいきます。交流分析とは、エリック・バーンにより創 られた心理療法で、「I am OK. You are OK.」、「自分の運命は自分で決めることができる」などといった考え方に基づきます。

今回はまず交流分析の成り立ちを学び、構造分析やコミュニケーションのパターン、禁止令、ゲーム理論、人生脚本といった交流分析の主たる内容について理解を深めていきました。

交流分析において欠かせないベースとなるのが自我状態。
自我状態とは、個人における一貫した行動パターンとそれに直接関連している感情と思考のパターンのことで、人には3つの自我状態が存在するといいます。
それが、P(親心)/A(大人心)/C(子供心)です。
 P:親や親的役割の人を模倣した感情、行動、思考
 A:今ここでの反応として感情、行動、思考
 C:子供時代の経験を反復している感情、行動、思考

また、自分自身の思考や感情、行動のパターンを知るためのツールとして、エゴグラムがあります。
エゴグラムとは、自我状態をもとにした性格が一目でわかる心理テストのこと。
50の設問に答えていくことで、結果がグラフ化され、その傾向を判断できるのです。

実際にエゴグラムを行い、自分を客観的に見つめてもらいます。その結果は変えられないものではなく、その時の状態や自分の成長とともに変化することができるのです。

次回は、2月18日(土)「自分を知る、人を知る(2)」のテーマで、実習を通して交流分析、自分との対話を深めていきます。

このように基礎編では、日常生活の身近な対人関係のコミュニケーションでの有効な方法を学んでいきます。



【実践編】 自分気付く心のクセ(認知療法) 15:30~17:30
今期の実践編のテーマは、「認知行動療法」です。この療法は、現在注目されている治療法の一つであり、うつ病などにも効果がある心理療法として、広く認識されています。
この療法の現在に至るまでの変遷を辿り、理論や実際行われているケースなどを学んでいきます。

第3回目となる今回のテーマは、「自分で気付く心のクセ(認知療法)」。
認知療法とは、アーロン・ベックが体系化した療法です。認知の歪みから生じる自動思考(=不安、悲しみ、怒りの感情が起こる前に浮かんだ考え)を変え、プラス感情の合理的反応へ切り替えていく療法です。
特にうつ病へ効果があるとされています。

この治療法は、1つの事柄に対してものの捉え方を変えていくことです。
人はそれぞれ、事実を認知するときの「固有のクセ(=スキーマ)」をもっています。
時にその固有のクセは、「認知の歪み」という客観的ではない受取り方をしてしまうことがあります。
その認知の歪みにはたくさんの種類があり、そのうちのいくつかを以下に紹介します。

 ○過剰一般化:たった一つの例をもとに「いつでも」「どこでも」そのような出来事が起きると思う。 (例)私はいつもいじめられるんです

 ○マイナス思考:上手くいっているのに、裏の悪い面にばかり気持ちが行ってしまう。
 (例)私を昇進させたのは、私を試しているんです

 ○こうすべき論:勝手な厳しい基準を作り、それが世の基準であると思い込む。
 (例)人に弱みを見せてはいけないんですよね

 ○自己への関連付け:自分の周囲に起きることはすべて自分が原因だと思ってしまうこと。
 (例)あの人が学校に来なくなったのは、私が悪いんだ


上記のような認知の歪みをプラス感情の合理的反応へ導いていくことで、治療していきます。
 (例)あの人が学校に来なくなった(状況)
             ↓スキーマ
         わたしが悪いんだ(自動思考)
             ↓
          自己への関連付け 
             ↓果たしてそうかな?
    ただ風邪をひいただけもしれない (合理的反応)



次回は、2月18日(土)「自分を知り、自分を変えると周囲が変わる(認知行動療法)」を予定しています。 今シリーズの集大成となります。




《受講者の声》
「今日がはじめてですが、とってもわかりやすく、身近な問題にとらえられました」
「自分や相手を作っている土台や生き方、考え方にパターンがあることが分かった」
「理論的にはなんとくなく理解できても、それを自分の考え方や行動へ切り替えるには、どうしたらいいのか、簡単ではないと思いました」
「悩んでいる子供たちへのメッセージの場面で活用してみたい」
                                        など、他多数。

多くの方の受講ありがとうございました。

悩みや不安の多いこの現代、職場や家族・友人関係など、心理学に基づいた正しい知識を身に付け、人間関係に有効なスキルを学んでいきます。興味をもたれた方は是非お問い合わせください。(1回からのご参加も可能です)

みなさまのご参加をスタッフ一同お待ちしています。