[事業レポート]7/25 NPO理事のためのマネジメント向上講座 vol.3 「共感」で地域を巻き込む-社会資源の開拓と活用、発信-

 「NPO理事のためのマネジメント向上講座」の第3弾「「共感」で地域を巻き込む-社会資源の開拓と活用、発信-」をテーマに、栃木県内の様々なNPO理事(設立を考えている任意団体含む)14名の参加者にお越し頂き、開催しました。

 

 

 

95年から50名で始まったアサザ基金は、これまで、地域住民や企業、農林水産業、地場産業、教育機関、行政など多様な主体が参画し、それぞれに具体的な事業を通して協働が行われています。延べ20万人の市民や200校以上の小中学校が参加し進めてきました。それを実現できるのは、組織と繋がるのではなく、“事業で繋がる、動きと繋がる”ことだという。 


そもそも、アサザ基金の活動には、霞ヶ浦の環境問題がありました。水質汚染や生態系の悪化などが問題化し、1970年代から数多くの対策が講じられてきたが、一向に改善の見通しを示せない状況が続いていた背景があります。

 

代表理事を務める飯島さんが環境問題に関心を持ったのは中学生の時。当時は、水俣病や郊外問題が社会化した時代でした。子ども心にして、できる大人が引き起こしたのだとしたら、今まで違うことを考えなければならないと考えていたそうです。

 

社会的な背景と個人の想いが繋がり、そこに多様な主体が繋がりあったアサザ基金のプロジェクトから、地域を巻き込んでいく秘訣とポイントを事例を交え、講義頂きました。 

 

アサザ基金に関わるネットワークは、中心に組織をおいていません。中心には、それぞれの物語を共有できる場があるだけ。その場も固定された場ではなく、事業によって動いています。そうしたネットワークは、ネットワークや組織化することを目的にしては創りだすことはできない。それぞれが抱えるニーズ(課題)を紡ぎ、協働によって解決できる事業案ができてこそ、繋がります。そして繋がりをビジネスとして仕組み化していることが、その持続・発展の元になっていると感じました。

 

 

 

“出会いは向こうから来る、予測不能な出会いが広がりを創る”と話す飯島さんは、常に自分を開いていること、常にやりたいことのイメージを持っていること、自分が楽しいことをしていると話します。とはいえ、自分の状態を保つだけでなく、相手のニーズを知りぬこうとしていること、そもそもそこある潜在的な魅力を見ていること地域社会や大きな社会の文脈を読み解いていること、生活知と科学知を融合した“総合知”で物事を捉えていることなど、地域を巻き込むポイントが見えてきました。

 

 

グループワークでは、飯島さんの話からそれぞれが感じた、地域資源を巻き込むポイントを共有し、講師に更に聞きたいことの洗い出しを行いました。そして、その質問を元に、講師と参加者の対話型の質疑応答をし、理解を深めました。

 

 

“自分が楽しむことが大事だ”、それが魅力に繋がるというまとめは、的確であると思うと同時に、それを土台しながら感覚的にもニーズを的確につかみ、事業やビジネスモデルに展開していくことが、地域資源の巻き込み方であったように感じました。

 

 

 

次回は、8月29日にNPO法人ブレーンヒューマニティ(兵庫県)の理事長能島さんにお越しいただき、「組織と外部環境を分析する-財務分析、外部環境分析-」をテーマにした研修を実施します。各回参加可能な研修ですので、今まで参加できなかった方も、是非、ご参加下さい(必要であれば、参加者の皆様には、前回の資料をお渡しすることも可能です)。 当日お会いできることをスタッフ一同楽しみにしております。

 

改めまして、ご参加頂きました皆様、お忙しい中長丁場の講座でご講義頂きましたら飯島様、ありがとうございました。

 

追伸:今回の参加者アンケートも、“全員が満足”と回答され、また全員が次回も参加する回答でした。