[事業レポート]8/29 NPO理事のためのマネジメント向上講座 vol.4 組織と外部環境を分析する-財務分析/組織分析-

829日、とちぎボランティアNPOセンターで、「NPO理事のためのマネジメント向上講座」の第4弾「組織と外部環境を分析する」をテーマに、栃木県内の様々なNPO理事(設立を考えている任意団体含む)11名の参加者にお越し頂き、開催しました。

 

 

NPO法人ブレーンヒューマニティは、1994年、大学生による家庭教師サークル「関学学習指導会」として設立。1995年、阪神・淡路大震災を契機に被災児童等への支援活動を展開。1999年、NPO法人化を目指し、BrainHumanityに改組。2000年、学生主体としては全国初となる特定非営利活動法人の認証を受けました。現在、700人を超える大学生が年間予算1億円を超える幅広い事業を展開しています。http://www.brainhumanity.or.jp/ 

 

 

特徴的なことは、設立当初からの学生主体のNPOであることは変わらず、理事の半数は学生であること(社外理事は3)。現場のマネジメントも学生が行い、リーダーやスタッフも学生です。学生が組織の運営を担っています。既存の事業を進めるだけでなく新規事業を開発する部署があり、その必要な資金は他の事業の利益を当て、各事業部で支え合っています。

 

 

 

研修内容についてはまず、参加者の自己紹介と参加動機を確認したのち、能島さんから現在18年目となるブレーンヒューマニティの活動の始まりから、ミッション、事業、ビジョンを具体的に聞きました。特に、ミッションを分解して、要素として目的を細分化している点や運営の仕方など、新たに気付かされることが多かったです。

 

その後、NPOの財務戦略としてNPO5つの財源(会費、寄附金、事業収入、補助金(助成金)収入、委託事業)とその特徴の共通理解、「プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント」における事業の照らし合わせ、「市場占有率と市場成長性」「ミッション性と収益性」でのマトリクスで事業の位置付けの確認をしました。

 

NPOの財源の特徴では、その「自由度」、「粗利率」で捉えなおす事、財源の組み合わせが重要であること。委託事業や助成金は、事業費(仕入れ・原価など)に使えるものの、管理費には使えない者である場合、仕事が増えて赤字リスクも増えることが起きることに注意をした上で、活用していくことが重要になること。

 

「プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント」では、事業の優位性を確認し、注力すべき事業を見極めることが重要になります。その際、シェアとマーケットの変化を見ていくことも大事だとわかりました。

 

また、団体の成長段階に応じた資金調達と財政状況(収入)の推移と特にその内訳の変化と特徴もお話下さいました。収入と支出の推移だけでなく事業数・従業者数・受益者数などの数字と推移のデータと、また財務状況としての財源構成と事業収入の事業部別の内訳データなども拝見し、日頃の数的管理とその推移による分析の必要を感じました。

 

NPOの財務戦略として、利益の最大化ではなく、収入の安定化を目指す事。

そのためには、多様な資金源を活かすこと、明確な目標を試算すること、

ミッションとの整合性を保持することのポイントがあることがわかりました。

 

財務の成長ポイントには、 ①事務所を借りる。②人材を雇用する。2つ。

これは、定期的に資金が外部が流出する環境かどうかです。

固定的なコストがかかるので、資金開発をしなければなりません。

この分岐点で、①ボランティアで手弁当で活動する、②事業として活動する、

という選択になります。

 

 

 

参加者とのワークでは、SWOT分析を行いました。それぞれの強み、弱み、機会、脅威を書き出し、自団体を振り返ること以上に、それぞれの、強みと脅威を組み合わせることによって、それぞれが高めるべきポイントと克服すべきポイントがあることがより明確になることが重要であること。また、外部環境や脅威をしらなければ、機会を手にすることもできず、また脅威に備えることもできず、日頃から外部環境を意識することが理事には必要だということ。

 また理事は、財源をどのように使うのか、どの事業を伸ばし高め、どの事業を縮小撤退させるかを判断することが重要であるし、役割であるいう話は印象的でした。

 

また、時間も人も、資源も限られている中で、どれもはできないので優先順位をつける必要性があり、それを創るためにも、プロダクト・ポートフォリオマネジメントや、マトリクス、SWOT分析などを使いながらミッションの実現と取り組み続ける事が重要だと確認できました。

 

 参加者のアンケートでは、“全員が満足”と回答され、また全員が次回も参加する回答でした。

次回は、9月19日にNPO法人「育て上げ」ネット(東京都立川市)の理事長工藤啓さんにお越しいただき、「委託事業との向き合い方」をテーマにした研修を実施します。各回参加可能な研修ですので、今まで参加できなかった方も、是非、ご参加下さい(必要であれば、参加者の皆様には、前回の資料をお渡しすることも可能です)。 

 

当日お会いできることをスタッフ一同楽しみにしております。

改めまして、ご参加頂きました皆様、お忙しい中長丁場の講座でご講義頂きましたら能島様、ありがとうございました。