9/22-23 ユースワークキャンプinいわき vol.4

 

残暑もひと段落した、9月22日―23日。

第4回目となる「ユースワークキャンプinいわき vol.4」を実施しました。

今回も運営パートナーである、「トチギ環境未来基地」さんに、プログラム運営にご協力いただいての開催となりました。

 

今回のメニューは、以下の3点です。

(1)復興支援グッズ試作品づくり(生きがい・手仕事づくり)

(2)いわきの現状視察

(3)プランター製作キットの準備 (仮設住宅でのプランター作りに使用予定)

 

【1日目】

 

自己紹介等のオリエンテーションからはじまり、最初のプログラムは、富岡町から原発避難された庄司さんと「3.11被災者を支援するいわき連絡協議会(通称:みんぷく)」の鵜沼さんから、いわき市の現状や、原発避難されている方の生の声を聞きました。

 

5年間は町に戻れないという状況の中、今後どうしていくのか? 会津地方へ避難したが気候が合わず、住み慣れた土地と気候の近いいわき市へ移り住んできており、いわきでは今も仮設住宅が増えている話や、放射能の基準値 の話から、手当の話まで、支援側と受ける側からざっくばらんにお話しくださったことで、これまで知らなかった事をたくさん学ぶことができました。

 

現地の声というのは、自分たちの活動を問い直し、より良いモノにしていくためにも、本当に貴重です。どうもありがとうございました。

 

また、今栃木で取り組んでいる復興応援イベント「ふく×ふくフェス」の進捗状況についても、運営メンバーより報告がありました。

現地の方からも色々とご協力をいただけそうです。

 

 

 

午後は、午前中にお話しくださった庄司さんと一緒に復興支援グッズの試作品つくりです。

庄司さんは、元建具職人さんで、木工細工はお手の物。そんな庄司さんのお力をお借りして、「木製ベンチ」を作ってみました。

教えてくださっている時の庄司さんの顔は、とても輝いていて、初めてドリルを握る学生たちに、親切に指導してくださいました。

 

また、もう1チームは、「バランストンボ」という、竹細工のやじろべーの土台つくりに取り組みました。「バランストンボ」は、これまでのキャンプでも工作教室@仮設住宅で作っていたグッズです。 こちらは、NPO法人いわきの森に親しむ会の桑原さんに教えてもらいながら、仕上げていきました。

 


これらの商品は、復興支援グッズの試作として、11月に実施予定の復興応援イベント「ふく×ふくフェス」でテスト販売する予定です。(みなさんのご感想をお聞かせください)

 

 

夜は、一日の簡単な振り返りと、復興支援グッズ開発会議です。

 

作り手の方と一緒に実際に製作した事で、作り手側の想いやワクワクを共有できたり、共に創るプロセスを共有することの大切さ等、実感を通した多くの気づきがありました。

 

栃木で出来るアクションを考え、復興応援イベントの企画に取り組んでいるため、これまでの話合いとは、ひと味もふた味も違います。

具体的なアクションが見えてきたことで、考えるべき課題がとてもリアルになっています。みんなの知恵や経験を出し合い、具体策を考えていきました。

 

 

【2日目】

 

朝からバケツをひっくり返したという表現がぴったりなほどの、大雨。予定のプログラムからフィールドリサーチに切り替えました。

 

刻々と状況が変わる被災地で、自らの活動の取り組みを最大限の価値を提供するためには、ニーズに対応することや新たな取り組みを知ることが大事になります。

 

参加者との話し合いの後、道の駅よつくら港で商品リサーチを兼ねた休憩をとり、いわき市北部の久ノ浜地区にある復興商店街「浜風商店街」を訪ねました。 新たなスタートを踏み出した店主の方々と自然と今の状況や感じていることを聞かせて頂きました。

その後帰還のはじまった広野町を巡り、車窓からの状況確認を行いました。

 

 


 

午後からは、前回に引き続き、トチギ環境未来基地が仮設住宅で行っているプランター作りの会の準備作業のお手伝い。

 

NPO法人いわきの森に親しむ会の方や、昨日も一緒に活動した元建具職人の庄司さんが協力してくれました。

 

これまでとは打って変わって、風が吹いて肌寒い中での作業となり、これまでの暑いとは違う新鮮な感覚。 秋が近づいています。

 

プランターの材料となる丸太の皮を剥いだり、材料に焼印を付けたりと、短い時間の中精一杯に取り組んだ事で、あっという間に準備も終了しました。

 

そんなこんなで、第4回目のワークキャンプの活動も終了です。

 

 

最後の振り返りでの参加者の感想です。(一部抜粋)

・メディアでは伝えられない現状を知り、このような声を発信し、風化させない努力をすべきだと思いました。

・広野町の視察を通して、原発避難の爪痕は、帰還宣言が出された今でも、原発の被害の大きさを表しているように思えた。実際に見なければわからない現場の緊迫感をどう伝えていくかもこれからの課題に思える。

・今回作った商品は、実際にお客さんがお金を出して手にとるということで、商品を作っている実感と責任を感じました。

・商品化という意識を持ちこんで、今回は様々な才能を持った人たちと直接触れ合いました。本当にキラキラした希望に出逢った。どう寄り添えばいいのか、ど うしたら互いに気持ちの良い形になるのか・・・。開発の世界に戸惑います。しかし若い力をもてあましてはいけない。やるしかない。そろそろスイッチを入れ るかという軽い興奮を抱いています。

・復興のために、これからも自分たちの出来る支援をしていきたい。

                                などなど

 

 

今回のキャンプで、初めて知った事、感じた事など、新しい視点を得たようです。

こういった積み重ねを大切に、栃木でのアクションにつなげていけたら嬉しいです。

 

参加してくださったみなさま、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。 また、毎回バラエティに富んだプログラムを提供してくださるトチギ環境未来基地のみなさま、いわきの方々、どうもありがとうございました。

 

 

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日時:9月22日(土)6:20~ 23日(日)19:00

場所:福島県いわき市内(湯ノ岳山荘、いわき市久ノ浜復興商店街、道の駅よつくら港)、広野町

参加者:6名(他、スタッフ2名)

プログラム協力:NPO法人トチギ環境未来基地、NPO法人いわきの森に親しむ会

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このプロジェクトは、福島県いわき市での復興に向けた様々な活動に参加しながら、 いわき市の今を知り、感じ、課題と向き合いながら、これから必要なことを考えていきます。 また、復興に向けて重要な取り組みである住民の手による「復興支援グッズの製作・販売」を 重点的に応援していきます。

※「ユースワークキャンプinいわき」は2013年の3月まで毎月1回実施します。