10/5(fri) 番外編 警戒区域へ

ユースワークキャンプinいわき にてお世話になっている、トチギ環境未来基地さんからお話しを受けて、富岡町から避難されている方の自宅にある子供向け遊具を、取りに戻るお手伝いをすることになりました。

 

この避難されている方には、ワークキャンプでも手伝ってもらっていて、木工グッズの手ほどきをしていただいています。

 

現地に赴いたトチギ遊学のスタッフでもある山ちゃんからのレポートです。

警戒区域内へ向けて

今日は興奮して3:00に目が覚める。東電福島第一原発の警戒区域に行くということになり、否が応でも緊張。

 

6:00になり、準備完了。いざ出発。

家のすぐ近くにインターがあり、北関東自動車道から常磐自動車道へ渋滞もなく順調に目的地へ。ただ早く起きすぎて眠い。

 

PAで多めに休憩をとって、8:30ギリギリ集合場所の湯の岳山荘に到着。トチギ環境未来基地の東川さんから、今日の活動を共にする庄司さんを紹介してもらう。

 

今日の目的は、いわき市に避難してきている庄司さんのご自宅がある富岡町から「子供が遊ぶパチンコ台(かなりでかい)」を軽トラに積んで、湯の岳山荘に持ってくること。もちろん富岡町は東電福島第一原発の警戒区域なので、自由に出入りはできません。そこで一時立入車両通行許可証を役所に申請して一時的に出入りを許可してもらいました。

いざ、富岡町へ!

富岡町へ行くに連れ大渋滞。

検問でまったく前に進まずイラつく庄司さん、ノン気に田舎景色を見てボーっとしている山本。

8:30頃、集合場所を出発して、検問を受けたのが、11:00。

 

無事許可証を見せて検問通過(実はこの許可証と車の ナンバープレートが違うのに気付くのは帰りの検問)この時、個人線量計を渡され、値は0uSv(マイクロシーベルト)でした。

 

軽トラの窓は全開。防護服を着用と思いきや、T-シャツにジーパンのフツーの格好。景色はのどかな田舎の風景。 TVの画面とギャップを感じつつも田んぼは人の手が入ってないため、人の背丈ほどの雑草が・・・

街中に入っていくと、住んでいた人がそっくり消えた様なゴーストタウン。

庄司さんは「死の町でしょ」と言って 笑っていたけど、僕は何も言えなかった。

 

電気は通っているけど、水道、ガスのインフラはストップ。 家は傾いたまま。

これが、5年、10年と過ぎると元の街に戻るのだろうか?

 

道中、富岡駅に寄ると、ここは津波が押し寄せ駅は流されたまま・・・

 

役場から借りた個人線量計
役場から借りた個人線量計
富岡駅
富岡駅

積み込み作業開始!

12:00頃庄司さんのご自宅に到着。

限られた時間の中、早速パチンコを積み込んでと思ったが線量が高いと搬出できない ので持ち出す物をぞうきんで吹いてから、GMサーベイメーターという放射線測定器で線量をチェック。

 

無事、線量が下がったり 軽トラに積み込み完了。

 

庄司さんのご自宅を見せて頂くとドロボウが窓を破った跡が・・・ちなみにこの時の個人線量計は4uSv(マイクロシーベルト)でした。

荷物を積み込み次に向かったのが福島第二原子力発電所。ここで搬出物のチェック。スクリーニングという検査で13,000cpmを超えると 除染をする事になるので祈る気持ちで検査を受ける・・・

自分と庄司さんも検査!!まるで空港の出入国並に厳重!!結果、軽トラの窓わくが14,000cpmを検出してしまい、 簡易除染する事に。

20分ほど現場で作業している人が窓ワクを吹き線量は下がり、除染して線量が下がった事を証明する提出書類を書いて、ようやく スクリーニング終了。この現場で働いている人たちは東電の社員ではなく内閣府から派遣された行政の関係者です。

 

福島第二原発を後にして、最後の 検問も無事通過・・・と思いきや許可証と車のナンバーが違うではないですか!!いろいろ関係各位に電話で確認をとりナントカ通過。

 

まぁ、よくよく 考えると入る時に警察が見落としてなければ今日の出来事は体験できなかった訳ではあります。

 

最後になりますが、今日一日僕と行動を供にしてくださった庄司さんに感謝。

ゴルフ一緒にいきましょう。ありがとうございました。

 

(ヤマモト)

 

追記

※以前は上下セパレート型防護服着用だったが、6/28以降、皮膚が露出しない「長袖・長ズボン(キャップ・マスク・手袋・靴カバー)」を着用へと変更