11/10-11 ユースワークキャンプinいわき vol.6

11月10日―11日、第6回目となる「ユースワークキャンプinいわき vol.6」を実施しました。 その活動レポートです。

 

今回は運営パートナーである「トチギ環境未来基地」さんに加え、いわき市でオーガニックコットンプロジェクトを展開するNPO法人「ザ・ピープル」さんにコーディネートのご協力いただいての開催となりました。

   

 
【1日目】いつも通り、朝6時半に宇都宮駅を出発し、いわき市へ。いわき市小名浜地区災害復興支援センターで、本日初参加となる国際医療福祉大学の濱野くんと合流し、いわき市の「ザ・ピープル」さんと東京の「アバンティ」さんが協働で展開する「いわきオーガニックコットンプロジェクト」の収穫祭会場に向かいました。

 

「いわきオーガニックコットンプロジェクト」は、いわき市内15カ所の遊休農地1.5ヘクタールに種6キロを植え今秋、約1.5トンの収穫を見込む。染色や縫製、販売などを通じて被災者の雇用や循環型社会の創出を目指すプロジェクトです。

 

 中心的な役割を担うNPO法人ザ・ピープルは、20年前から古着リサイクル事業に取り組んでおり、いわき市内を中心として集まってくる古着の90%以上を再資源化(一般的な再資源率13%)していた。震災後は、日頃の活動の延長線で、被災者への古着提供、避難所支援、「いわき市小名浜地区復興支援ボランティアセンター」立ち上げ運営などの活動を展開しています。

 これまでの古着リサイクル事業の延長線上で、栽培からリサイクルまでが輪になると、環境教育や新しい人の繋がりが出来ていきます。被災地として、復興のための市民の動きを作りながら、一過性の外部者支援ではなく、地域に根ざした、雇用を生み出すところまでの支援を進めていく予定です。将来的には、オーガニックコットンを使用した商品開発等も計画しています

 

 

 

綿花畑を背景に、プロジェクト概要のお話を聞くと、いざ、収穫です。

 

 

 

 収穫は、”コットン”と”がく”の2種類を積みます。コットンは、綿製品へ、種とがくは、コットン収穫後に出る種を使った人形「コットンベイブ」に製作に使われます。

「コットンベイブ」は、福島いわきで生まれたオーガニックコットンの綿と種で出来た人形で、この種を日本中のみなさんと共に育て、収穫したコットンで、ものを手作りし、フクシマの新しい仕事や仲間の輪を広げていく。その願いを託して生まれました。

 

オーガニックコットンの収穫は、このオーガニックコットン畑が広がり、いわきの産業の一つなっていくことに想いを馳せながら、綿が開いている状態を確認し、一つ一つ手作業で収穫していきました。

団体で参加していた「絆ジャパン」さんの参加者の中には、種捲きから参加している方もいました。

お昼は、ザ・ピープルのお母様方が、おにぎりと具だくさんの温かいスープをご用してくれました。美味しかったです。

 

 

午後は、ザ・ピープルさんの古着リサイクル事業の古着倉庫片付け作業をお手伝いしました。震災後、仮設住宅で使われた毛布や寄贈頂いた古着の一部がここに来ています。古着リサイクル事業では、古着の2割はリユース可能で、3割がウエス材など形を変え、5割が引き取りが難しい状況でした。5割の利用難の古着を海外に送る活動などもしておりましたが、現在は、青森の会社がすべて買い取ってくれて、車のクッション材に変わっています。しかしながら、利活用の難しい5割の古着を保管する倉庫は、毎月7~8t送られてきます。保管をするために、その古着を上に積んでいくことが大切で、その作業のお手伝いをしました。

すべてが震災の物ではありませんが、確かに仮設住宅で使われていたであろう大量の毛布等がありました。

 

 

 

 

その後、いわき市の小名浜港で水揚げされた水産物が集まる「いわき・ら・ら・ニュウ」に立ち寄りました。水産加工品も、いわき市産も多く、休日ということもあり、多くの観光客でにぎわっていました。

 

 

帰る途中、いわき市の津波被害の影響を受けた豊間地区の海沿いを通ると、基礎しか残っていない建物の隣に新築の建物が経ち始めていました。

 

あくまで、通りすがりの景色でしたが、もう一度、生活を始めようとしている息吹を感じました。

 

そして、いつもながら、お風呂と夕食の買出しを済ませ、滞在場所となるフクシマ環境基地の事務所で、みんなで夕食づくりです。

4人で分担をして、いざ調理。きくりんは、チキンソテー。浜ちゃんが餃子。ななが味噌汁。岩井が焼きそば。それぞれとっても美味しくできました。夕食では、フクシマ環境未来基地の塚本さんと東川さんも合流し、にぎやかな食事となりました。

 

それぞれの振り返りと気付きをシェアしながら、語らいの時間はあっという間過ぎていきました。

 

【2日目】午前中は、先月、プランターづくりでお邪魔した広野町常磐応急仮設住宅へ。仮設住宅の有志が、手芸クラブを始め、その一つの洋服型お手拭き「fuku×fuku」創っています。

ユースワークキャンプの参加者が中心となった「とちぎ学生手仕事支援プロジェクト」の「ふく×ふくフェス」でも販売し、その報告と今後の展開についてお話してきました。

広野町の仮設に住む方々の手芸クラブは、毎週火曜日の午後に実施しています。毎週顔を合わせることの楽しみや、物ができる喜び、指先を動かすことでの健康づくり、 15名が所属しています。クラブでは、このこと自体を仕事にするのではなく、みんなで生きがいを持ち、孤立しないことを大切にしています。また手芸活動の中に、いつも創意工夫や挑戦していくことを大切にしています。この会を継続さえていくことと、買って頂いた方の反応を知り、次に活かしていくことが、みんなの想いになっています。

 

帰りの車内で、参加者は、販売するだけでなく、購入者の声を生産者に届ける仕組みのアイデアを話合っていました。

 

午前中は、もう1つ、”みんぷく”(3.11被災者を支えるいわき連絡協議会)の事務局長赤池さんのもとへ。震災直後から、継続的に復興支援に関わり、仮設住宅の自治会づくりや、年中行事の再開事業などを手掛けていました。現在は、みんぷくの事務局長となり、いわき市内のNPO等の連携・コーディネートを展開しています。

 

被災地の状況が変わる中、いわき市内の状況の確認をしました。震災直後の物資的資源から2012年1月からは心理的支援に変わっていった経過や現在の支援活動の現状などをお話頂きました。

その中で、みんぷくのあるいわき市中央台でも手仕事の動きは起きはじめました。東京のイベントに売りに行ったが、売り上げは伸びず。”復興支援だから”ではなく、”商品そのものの魅力”があるかを痛感したと話す赤池さん。その他にも防災ツアーの企画運営する中で、個人が体験したことを話してもらうだけでなく、この復興の過程を見てもらうことで意識変革や学びを持ち帰ってもらえるように、ガイドを務める”証言者”の質を高める必要についても話してくれました。その他、NPOなどの支援グループと仮設住宅の自治会などのグループが一緒に構成された「円卓会議」を実施しています。それぞれの立場からの生の声に基き、話し、議論し、考え、動きだす場になっています。その中から広域自治会形成や名簿づくりの提起され、具体化していくように動いています。

 

 

現在の復興の状況は、帰還が始まったこと、そして復興住宅の建築(会津では着工した)の話も出始めているという話でした。また現在のニーズとしては、変わらず避難者住民と受入住民との間の軋轢があり、そこを繋げていくことが課題となっています。

 

  午後は、いわき市アリオスで4月から11月、毎月開催されるパークフェスに参加。若者向けのイベントとなっており、その雰囲気や各お店の売り方などを見て回りました。今回は、フクシマ環境未来基地も、アンケート意識調査の他、「さくらドール」や「福座」の販売、「苗木forいわき」の案内やボランティア募集などをしていいました。ここで偶然にも、福島県立平商業高校の生徒がプロデュースした「フラムーネ」の担当の先生(高野先生)にお会いしました。未来基地のブースの隣でフラムーネを売っており、それとなく栃木でも復興支援商品として売っていましてと話すと、素敵な男性が声をかけて来てくれました。

思いがけずの出会いでしたが、こちらの「ふく×ふくフェス」の活動や前回販売実績などをお伝えさせていただきました。ほんと買ってくれるのが嬉しいと話す高野先生のメッセージを帰って栃木メンバーにも伝えようと思いました。  

 

 

帰りも、何事もなく、宇都宮に到着し、今回のユースワークキャンプvol.6は終了しました。今日も、栃木メンバーとふく×ふくフェスはじめ、これからの活動についての話合いです。若者の力で、栃木で”買う”を通して、復興支援に支える動きを加速させられるように、仲間を募集しています。

 

次回は、12月8日、9日にvol.7を実施予定です。内容については、現在調整中ですが、ご関心のある方は、日程を空けておいて頂けると幸いです。

 

 

 

 

※11月4日からは、キャンプ参加者が主体となった福島復興応援イベント「ふく×ふくフェス」がスタート。栃木の学生×宇都宮パルコ×とちぎユースサポーターズネットワークによるプロジェクトです。復興支援グッズの販売をメインに、様々な取り組みを計画しています。詳しくは、コチラ