2/16(sat)-17(sun) ユースワークキャンプinいわき vol.9

「ユースワークキャンプinいわき vol.9」を実施しました。 今回も運営パートナーである「トチギ環境未来基地」さんにコーディネートいただいての実施となります。今回の参加者は1名。企業にお務めの方が参加してくれました。

 


第1日目のAMは、3.11被災者を支えるいわき連絡協議会・・・・通称「みんぷく」さんを訪問しました。震災の状況が変わっていく中、定点観測も含め、現在の民間団体の復興支援の状況から現地ニーズを確認しています。

 

避難者と住民の軋轢の課題は、現在も継続していること。県内にいる避難者の数は分かっても、避難者ニーズが内面化し、捉えにくくなっていること。一部の地域では原発避難者の賠償の打ち切りが始まり、生活不安があること。仮設住宅や借り上げ住宅(家賃補助)から復興支援住宅への引っ越しも考え始めていること。避難者の年齢にもよりますが、年金や貯蓄、仕事など、何とか生活の維持はできているものの、根を下ろしきれない不安定さからの不安や葛藤などがあるよう。

 

こうした背景の中、ユースワークキャンプ参加者が中心となって栃木で活動を展開している手仕事商品の販売促進の活動も考えていきました。避難者が集まって手作りのものづくりをすること自体、生きがいに感じているとのこと。この場合、お金が欲しくて作ると言うよりは、大勢が集い、作業しながらお話ができるところが大事で、それに加えて、作ったものが誰かに喜ばれる、必要とされることは更なる生きがいに繋がります。生きがいづくりとしての手仕事の意義を再確認するものの、この活動の構想も1年が経ととしており、初期は、コミュニティ形成や緩やかな群れづくり、群れの維持のための販売促進を考えていったが、より避難生活を送る作り手の方々の直接の声を聞く必要に気づきました。

 

また若者がいきがいづくり手仕事の現場を共にし、交流し、定期的関わりあうことができれば、更に生きがいを育む事ができるのではないかと考えていきました。

 

 

 

 

午後は、いわき市中心部の大型スーパー内にある“サロン”(「ぶらっと」/シャプラニール=市民による海外協力の会が運営)に伺いました。

 

 

シャプラニールは、震災直後から活動を続け、借り上げ住宅の避難者の支援に重点を置いていました。借り上げ住宅は、通常のアパートで家賃補助を受け、避難生活を支えるものです。一般的に、仮設住宅へは物資や情報など支援が行き届きやすいですが、借り上げ住宅では、物資の支援もありません。さらに問題なのは、原発避難で、着の身着のまま避難してきた方は、充分な用意もなく、また戻ることもできないまま生活を続けなければならないことです。

 

 

そうした背景を受けて、シャプラニールは、生活物資、調理器具の配布を行いながら、借り上げ住宅に暮らす方々との繋がりを作っていきました。借り上げ住宅避難者では、近隣との関係に気を使っています。避難者として見られることに抵抗があるからも多いといいます。さらには、他者と関わり意欲がなく、こもりがちとなり、支援に必要な声は届きません。

 

 

そこで、誰もが気軽に来る場所で、声を出してもらえるサロンが必要だと考え、運営しています。毎日、楽しむ事ができるプログラム(簡易なお教室)を開催したり、来た人にお茶を出して話を聞いたりと、一人一人の関係性を作り、直接の声を拾っています。

 

 

そこからは、対応すべき課題が明らかになり、動き出します。その声を一つ一つをレポートにまとめています。日に平均して1日50人くらいが来ています。シャプラニールが運営するサロン「ぶらっと」の取り組むや運営する中で見えてきた復興課題を確認していると、ここでもニーズが見えづらくなってきており、調査をしているとのことでした。何を必要としているか、何がいらないか、誰かと関わりたいか、など訪問しヒアリングをしています。その声でサロンの必要性も変わるだとうと話してくれました。またサロンは、いわき市内に4か所あり、地域性や機能の特徴も違うが、連携の模索も起きています。借り上げ住宅に暮らす方々と繋がりあうことの必要性としかけを知ることができました。

 

 

 

 

2日目は、 仮設住宅のコミュニティづくりと避難者の声を聞くきっかけづくり、塩害被害を受けて海岸林の再生としての「プランターキットづくり」を行いました。前日とのヒアリングを踏まえ、交流・接点の機会をづくり出すの重要性を考えながら、黙々と作業をしていきました。春先から行ってきたプランターキットづくりも今回が最後となりました。

 

 

 

午後は、いわき市三和で、新たなに若者が滞在しながら現地でのボランティア活動ができる拠点の整備に汗を流しました。震災後、誰もボランティアがこなったか地域で、震災以前から過疎が進み若者がいない地域になっていました。我々としても、これから、新たないわき市での活動拠点として考えています。

 

 

今回で9回目となる、ユースワークキャンプで、栃木と福島が繋がり、共に若者の力で復興を加速させ、乗り越え、笑顔が溢れる地域社会にしていきたいという想いを強くしました。

 

 

栃木でも引き続き、若者が中心となり、復興支援に向けた若者の参加と新たな復興への関わりの仕組みづくりを進めていきます。復興や被災者ニーズがが見えにくいステージではありますが、人との関わりの中で、人が生きがいを持っていけることには揺らがず、引きづつき多くの方の関心とお力を頂きたいです。