発信!社会事業家インタビュー ソザイソウザイ 代表 梅園隆 氏

ユースインターン6期生の逸見栞の取材記事を掲載しています。
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※ユースインターンシップ事業は、中古本を若者支援の寄付に変える「ホンdeチャレンジ」の受けて、実施しています。

東武宇都宮駅近くのもみじ通りにソザイソウザイというお洒落な惣菜屋がある。コロッケやメンチカツといった揚げ物から、ヘルシーなサラダ、そして艶々としたご飯。昼時には弁当を買い求める客で店内が賑やかになる。

 

今回は、ソザイソウザイを経営する梅園隆さんにお話を伺った。

“地元のために、何が出来るんだろう?” 

 

 ソザイソウザイを始めたきっかけは、もみじ通りの活性化をすすめる株式会社ビルススタジオ代表塩田さんの、「生活しやすい環境にしたい」の一言だった。もみじ通りで長年暮らしてきた梅園さんは、塩田さんの想いに共感した。もみじ通りは東武宇都宮駅から徒歩5分にある。昔は多くの商店が並び活気に溢れていたが、段々と店舗が減りシャッター通りに。そして、若者も減り高齢化が進んでいた。

「大成君(塩田さん)の話を聞いて、俺には何が出来るんだろう、って考えて。この辺にはコンビニが5軒あって、お年寄りがご飯時になるとコンビニへ買いに行くんだよね。でも、コンビニの弁当って、お年寄りには量が多い。それをいつも見てたんだ」    

梅園さんは、それまで豚肉や有機野菜の配達販売を行っていた。そこで、それらを加工して販売することを思いつき、2011年11月にソザイソウザイをオープンした。

 

 

“近くのモノなら保存料は要らない”   

 

梅園さんの考えは、至ってシンプルで合理的である。その考えは、素材の選別から調理まで、ソザイソウザイの至る所に表れている。 「よく“地産地消をしている”っていう風に言われるんだけど、俺は別に意識してやってるわけじゃない。単純に、この土地にあるんなら、わざわざ遠くから運んでこなくても、土地のものを使えばいいじゃん、っていう考えなんだよね。それと、美味しいものを追及していったら、たまたまそれが有機野菜っていうだけで。だから、遠くでしか作ってないものなら、遠くのものを買って販売してる」 店頭には、栃木県産の野菜のほかにも、北海道産のジャガイモや、フェアトレードの珈琲豆も販売されている。 「添加物は、必要だから入れてある。たとえば保存料は、遠くに商品を売るために、長く保存しておかなきゃいけないから入れてる。着色料は、スーパーとかで消費者に見てくれをアピールするため。でも、ここではお客さんと会話して、素材の良さを伝えられるし、近くのものを扱ってるから保存料も要らない」

 

 

 

“実は野菜の量り売りもしています” 

 

 “うめさん”の愛称で親しまれる梅園さんは、昭和38年に生まれの49歳。子供の頃は、今ほどスーパーやコンビニはなかった。買い物といえば、八百屋や魚屋にいくのが当たり前の時代だ。 「昔はね、野菜の量り売りなんてのは、当たり前だったんだよ。なんでも量り売り。味噌も、しょうゆも、店には樽があって、瓶をもっていく。味噌屋さんに行って、100g以下ちょうだい、っていうと、“そんなに少ないならもうやるよ”ってタダでくれたりしてね(笑)」  ソザイソウザイは店頭で野菜の販売もしている。さらに、それを切り売りもしてくれるのだ。 「中途半端に切った野菜は売れないけど、惣菜屋だから出来るんだ。惣菜を作ってて、“あ、足りない!”と思ったらそこ(店頭)の野菜を使ったりもする。実際に使ってる野菜が置いてあるよ」

 

 

 

“細やかな配慮が行き届いた惣菜屋”   

 

ソザイソウザイは、惣菜や素材だけでなく、お店の細部までこだわりがある。たとえば、ショップカード。多くの店のショップカードは名刺サイズだが、ソザイソウザイはその4倍のB5サイズだ。 「名刺サイズだと、お年寄りが見づらいんだよね。それに、もみじ通りって場所がわかりづらいから、地図を大きくしたかったのもある。そうそう、裏は気づいた?一個だけ、違うのがあるんだよ」   ソザイソウザイの名前の由来は、塩田さんと、「語呂がよくてわかりやすいのがいいよね」と話していて出来たものだ。“素材”と“惣菜”を扱っているため、二つを合わせてソザイソウザイになった。歌舞伎の口上で使われる「東西東西(とざいとうざい)」とも似ていて、語感がいい。

 

 

 

“一所懸命やる人、募集してます” 

 

 ソザイソウザイでは、NPO法人とちぎユースサポーターズネットワークの実践型インターン事業「ゲンバチャレンジ」でインターンシップを募集している。プロジェクトの内容は、お客さんと消費者の声を新聞にして届けることだ(詳しくはこちら)。 梅園さんがやっていた宅配の仕事は、生産者と消費者をつなげる仕事だった。 「こういう人が作ってるよ、って買う人に伝えて、買った人からは、これが美味しかった、っていう声を生産者に伝えてたんだよね。普通、お店に置いてあるお便りみたいなのは、お店の情報をお客さんに、っていう一方通行でしょ? それが、相互方向に行き来できるといいなあと思って」  インターンには、「やる気があれば誰でもいい。一所懸命やる人なら、器用な人じゃなくてもいい。とにかく一所懸命やる人に来てほしい」という。

 

 

 

 

ソザイソウザイ 

 

事業内容:小売業、フェアトレード。まじめなソザイとまじめなソウザイを販売してます。宇都宮市中心部、もみじ通りのお総菜屋さんです。まじめなソザイ・・・こだわりを持って作ってる人の野菜、肉、卵、牛乳乳製品、人工添加物食のつかってない食品。まじめなソウザイ・・・まじめなソザイの持ち味を生かした味つけのおかず。安心して食べられる、飽きない味を大切にしています。

 

 

代表者:梅園隆

設立:2011年

場所:栃木県宇都宮市西2-2-22

 

 

取材日 / 平成24年12月

取材者 / 逸見栞(ユースインターン6期生/宇都宮大学国際学部)